ゲーム・酒・ブログ

今週のお題「人生変わった瞬間」

 ぼくの人生は一秒ごとに変わっているので、人生を変えたものは無限にありますが、その中でも大きな変化を与えられたな、と感じたことを三つ紹介したいと思います。
 
 まずひとつ目はファミコンです。
 ぼくが生まれた頃にはもうファミコンがこの世にあり、ぼくが物心つく前からファミコンはぼくの家にあり、姉がファミコンをしているところを横で見ているうちにぼくもやりたくなり、そのようにして保育園に通っていた頃からテレヴィ・ゲームをはじめ、今に至るまで、ぼくのゲームへの熱中は増すばかりで、延々とゲームをしています。ゲームの英才教育を受けて来ましたし、人生のゲーム総プレイ時間は軽めに見積もっても3万時間で、だから生きるということのほとんどがぼくにとってゲームをプレイするということでした。もしこの世界にゲームがなかったら、もし保育園の頃にゲームをしていなかったら、ぼくの人生はやはり変わっていたのかもしれません。ぼくはゲームに出会って本当に良かったと思うことがたくさんあります。ゲームがぼくの人生を変え、そしてぼくを生かしていました。ゲームがなかったらぼくは死んでいたと思います。そしてそのようにして、ゲームがあることで生きることができたという人は、きっとたくさんいるのだと思います。ゲームをすることで生きてきたぼくは、ゲームをすることで生きることができた人たちの気持ちが分かります。そのことでさえ、ゲームの良い面であると言わざるを得ないと思います。ゲームは人生を変えました。

 ふたつめ目は酒です。
 ぼくは酒をとても飲んでいた時期があり、それはとても若い頃で、ぼくの家に友人を集めて安いチューハイを飲みながらだらだらしたり、ポケットにウイスキーを入れて友人の家でだらだらしたり、友人の自動車の助手席でウイスキーを飲んでどこかへ連れて行かれたり、はじめて会う人と話す時にはもうすでに泥酔していたり、泣きながら冷めたチキンを食べたり、歩道橋の下で目覚めたり、知らない人について行ったり、ホームレスの人に日本酒を配ったり、風呂で飲んだり、路上で飲んだり、居酒屋で飲んだり、おしゃれなバーで飲んだり、酒がぼくの人生を変えたと言わざるを得ないと思います。酒はよいものですが、ぼくは酒を制御することが出来なかったので今はほとんど飲みません。人と会う時にたしなむ程度に飲む程度ですが、酒というものがどのようなものなのかぼくはよく分かっているつもりです。ですがひとつだけここに書いておきたいのは、酒がもたらした出会いというものは、酒が原因で別れることになるということです。そして酒というものは、ゲームのように延々と続けていることは出来ないわけです。酒を飲むとおいしいし楽しいけれど、酒を飲み続けると人は死にます。酒のおかげで生きてこれたという人がいて、その気持ちはぼくはよく分かるのですが、そういう人は酒のせいで死にます。ある日階段から転げ落ちて、あるいは突然あたまの血管が切れて、自動車に轢かれて、そのようにして死にます。ぼくは酒で人生が変わりました。それがどのような変化だったのかは、これからの人生のすべてを使って考えていかなければならないことです。
 
 みっつ目はブログです。
 ぼくはブログをやろうと思ったことはあまりないのですが、どこかに文章を出す必要を感じていて、だからブログはぼくの人生をとても変えました。ブログというものは人生を明らかに変える力を持っているのですが、それはとても分かりづらく時間がかかるものでした。というよりも、ブログにはなんの力もないけれど、ブログを通してぼくが誰かにアクセスするとき、あるいは誰かがぼくにアクセスするとき、その時には力となり得る、ということです。ぼくはブログをすることでたくさんの良いことにであってきました。友達が増え、一緒に遊んだり、文章を書いたり、そういうこともありますし、ブログを書いていたおかげでAmazonギフト券とかをもらったりしたこともあります。ぼくはもう十何年もブログをしてきて、本当にブログというものがどういうものなのかとてもよくわかっています。ブログがあったおかげでぼくは生きてこられたのだと思っています。もしこの世界にブログが無かったらぼくは死んでいるでしょう。ぼくはブログを通して世界を見て、そしてブログを通して世界に自分を表現することで、ぼくと世界の可能性が広がっていくことを感じるのです。ぼくはこれからもブログを書き続け、そして様々な世界にアクセスを続けます。それがぼくを生かしていることなのです。
 
 人生を変えた三つのことについて書きました。
 人生は1秒ごとに変わり続けます。
 1秒後にどうなっているかはわからないので、ぼくは今この瞬間を大切にして生きようと思いました。