2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧

映画を観た

たのしみにしていた山田尚子監督『きみの色』公開初日の今日、日本列島を非常に勢力の強い台風10号が襲った。東京にも強い雨風が降り注いでいた。そんな日に映画を観に行こうとする人なんて、みんな愛の化身だと思った。私も含め、劇場には7人ほどしか客がい…

卒業式で泣く大人になった

秋元康さんの歌詞をコラージュして文章にしたい気分だなんか楽しそうだから。たった今あくたんが卒業したので一時代が終わったんだなと無暗に落ち込んでいる。落ち込む必要はまったくないんだけれど卒業式で泣く大人になっていた。ぺこちゃんがデビューした…

理想の読書場について

私は小説を読むのが好きです。とても好きです、と言ってもいいくらいです。 でも小説を読むのが下手です。読書をしていると、すぐにyoutubeを見てしまったり、眠くなって寝てしまったり、うまくいきません。 ある時、自宅で読書するのがよくないのだろう、と…

私と虫歯

あんたは体が弱い。だからいつも風邪を引いていた。風邪を引いていない時は歯医者に通っていた。と、母はアメリカンジョークのように言った。私は笑った。笑い事ではない。私は風邪も歯医者も全然好きではない。つまり、生きているだけで苦痛である。こんな…

ベッドの上、転がっている。 カーテンは開いていない。真昼でも暗い部屋、でもカーテンを透過する光で、外が晴れていると分かる。そういう時、幸福な気持ちになる。小学生の頃の、夏休みの、まだ手つかずの休日がごろごろ残っている日の、気持ちになる。蝉し…

大きく、素早く、強い

アメリカンフットボールが好きな同僚がいる。 あめふと、全然知らない。 ラグビーみたいなスポーツ。ボールを持っていない人にタックルしてもいい。アーマーみたいな防具をみんなつけている。ヘルメットがごつい。その程度の知識しかない。私。 同僚はうんう…

淘汰ダンシン

今時の小学生の夏休みの宿題は選択制で、読書感想文は人気がなく、ほとんど提出されないとネットニュースで読んだ。提出が0もざらにあるということだった。読書感想文は絶滅しつつある勝鬨をあげろ。きっと過去に読書感想文によって魂を蹂躙された者共が結成…

中学生的豪遊

古の友人達と国立新美術館に行ってきた。 朝の8時に起床して美術館に10時集合。まるで小学生のような元気あふるるスケジュール。 CLAMP展を観た。入場まで40分待ちで、大変な賑わいである。女性客が多いけれど我々のような男性もちらほら見かけた。老若男女…

これからも楽しいことをしていく

一週間前、Yさんと渋谷のオーセンティックバーに行った。 しずかにクラシックミュージックが流れる暗いバーだった。カウンターの奥にはワイシャツのバーテンとかがやくボトルの列。 私はそこで、はじめておいしいオリーブを食べた。マティーニに入っている、…

ハーコーな作品にもまれて

今日は昼前に起きて銀行で記帳してスーパーでたべものを買ってHIPHOPの映画を見ながら筋トレして昼寝したりした。 こんな日がずーっと続けばいいのにね! と思わないでもない。 外に出る時、真っ盛りなので、夏が。せっかくばーばーかっとにしたのにセットも…

そして平和が訪れた

今日は一日、なんの予定も入れていない完全な休日。 朝目覚めた時から落ち着いた気分だった。 ここ5日は連続で忙しくしていた。あえて予定を詰め込んだところもある。新しい経験もしたし、いつも誰かと一緒だった。 だから、気持ちのコントラストが強い。 最…

修行をしてまいりました

山奥の川のほとりの真言宗の寺で一泊二日の修行をしてまいりました。 真言宗は弘法大師によって開かれた日本仏教のひとつであり密教の流れを汲んでおります。 そのため、修行には荒行と呼ばれる肉体を厳しく追い込む修行がございます。 激しい苦痛によって罪…

私は夏

たいしたことはしていない。でもきちんと夏だった。 夏の間しか生きられない生き物がいる。 だから私は夏だった。 あるいはわかりやすい悪と、わかりにくい悪とがあって、私はわかりにくい悪だったんじゃないかと思う。 犯罪を犯したとか、誰かを傷つけよう…

硬い不眠

ねむい。不眠症が再燃している。3日前は3時間しか寝れなかった。おとといは1時間しか寝れなかった。昨日は3時間しか寝れなかった。三日に渡って睡眠不足が続いているけれどそれでも酷暑の中、通勤して会社に行ってそれなりにミスもせずに仕事を出来て我なが…

「はい」「はい」「はい」

夏になると無暗にわくわくして何かが起きる予感でいっぱいだったから、直感に反して部屋に引きこもってゲームばかりしている自分は何か重大な事件を見逃していて、だから罪悪感と後悔にまみれた子供時代を経て次第に「夏になるとやってくる不可解なわくわく…

普通の一日

マンションの各部屋に絶対にWIFI機器を取り付けるのでそのつもりで、という知らせが新しい管理会社から届き、そんなものは万にひとつも必要ないわけだが、それでも誰かが強い気持ちで望んだことを拒否すればいざこざは不可避ということで、非常に大儀だった…

忘れてしまいそうなこと

幻みたいなサラリーマンが毎日駅から走ってくる。 白いワイシャツで濃い色のスラックスを履いていて黒いバックパックを背負っている。 痩せている。背は低い。大きな眼鏡をかけていて、頭髪が薄い。30代後半に見える。 全力で走ってくる。足音がばたばたと聞…

多様性の尊重

何時間も考えて、結論が出た。 多様性が必要だという意見は、多様性が必要じゃないという意見も多様性として認めるのだろうか、とずっと考えてきたけれど、それは認めないという立場でいいんだ。「画一的な規格にまとめようとする動き自体」を明確に否定する…