2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

子供のころの腕時計

人生で一番高い買い物は、たぶん、子供のころに買ってもらった腕時計だと思う。 ぼくは小学五年生で、家でゲームばかりしている世間知らずのお子様で、けれど周囲の大人たちはぼくを「大きくなった」と言い始めたころ。 たぶん映画か何かの影響で、ある日突…

べきではない雑記

ブログを更新しなかった5日間が、ぼくには三カ月にかんじられるほど何かがあったのか、と言われればあったのだけれど、それを書かねばならないというオブセッションがないので、自分の体験に責任も感じてはいないので(生きるために自由なので)、書こう、書…

向き合う

向きあうことは難しいし、体力も精神力も時間もお金も必要だから、簡単に言って大変だ。 向きあったからといって報われるわけではないし、向きあったからといって自らが成長するとは限らないのだし、向き合ったからといって必ず自分が得をするわけではない、…

足の皮をナイフで削る

朝も夜もなく、時間にも気温にも左右されない、そんな生活が出来たらきっと楽で、たのしいだろうなと考えていたことがあって、また、考えることがあって、そして、それを実行することがあって、実行してみると、それは想像通りに楽で、たのしい。朝から朝ま…

文章と仕事とホラー音楽

文章を書こう、と思って身構えているうちに疲れ、気が付けばyoutubeなどを眺めており、youtubeにもくたびれるとベッドに横になり、横になっているうちに秒で寝るみたいなことが増え、浅い睡眠の後に目覚めても脳がはっきりしないので曖昧な意識のままぼうっ…

非日記

日記以外の文章に対する負荷がある。どういう心の動きなのかは不明だけれど、おそらく創作文芸に対するおそれがあって実行が難しい。日記的文章を書き続けているとやがて日記の日記的根幹にかかる要素が自分の中で予測可能な型になっていることに気づき息苦…

スリップ

さっきまで暗い夜道を歩いていたのだけれど、目の前を白い狐みたいなにゅるにゅるした獣が横切った瞬間、自宅のベッドの上で目を覚ました。パソコンのモニタにはニュースが流れており、未知の元素が貝の化石から採取されたとのことだった。わたしは整理しよ…

よい一日

よい一日だった。よい一日の要件とは? わからない。再現性があればもっといいのに、とも思う。さいころを振り続けよと神は言う。「今はまだ。」 天気はうっすらと曇り空。気温は26度。隅田川沿いの道を歩く。紫外線でじりじりと肌が焼ける。風はまだ少しだ…

真夜中のポテトチップス

雨、休日。となると今日は紅茶の美味い日だ。分かっているものの、億劫で感覚を実用しなかった。 こんな日はくもも顔を見せない。くもは誰の目にもつかない場所で眠っている。壁と箪笥の隙間や、何年も履いていない靴のかかとのところや、おばあちゃんが大切…

うそつき

今日も一日、恵みをくださる 神様に感謝! 感謝! 生きているってホントに キモチいいことだナ! 明日もラーメンが食べられるだなんて俺は イイ国に生まれたもんだっ。 若い頃は、そりゃ苦労もした・・後悔ばかりの 人生でしたが、楽しくなかったといえば、…

無思考

あまり考えると書けなくなる文章があって、それは面白い文章について考えていると特にそうだ、村上春樹のような、チャールズ・ブコウスキーのような、太宰治のような、そういうもののような、デニス・レヘインのような、そういう文章について考えていると、…

カルボナーラ

楽しいとか面白いとかが人生の中心にあるような錯覚を覚えて、そんな単純なものだったかなと考えてみると、結局そんな単純なものだったかもしれない。手段はどうあれ、過程はどうあれ、結局は楽しいとか面白いとかが人生の中心にあるのかもしれない。不快を…

疲弊の人

最近は夜勤明けに立ち食いそばに通っている。おいしいお蕎麦屋さんである。 木の格子が組み合わされた江戸時代みたいな自動ドアを入ると短い廊下があり、その壁沿いに固定式のスツールが八本ほど立っている。さらに奥にいくと厨房があり、厨房の手前には注文…

経験と経験の実感

池袋駅で待ち合わせた。 久々に訪れた池袋は相変わらず人が多く雑多で、壁沿いにスマホを持ち並ぶ若者たちがぐるりと立ち尽くしてぎょろぎょろ周りを見渡しているところが洗礼めいていた。彼らは何かを待っている。友人か、事件か。明るい場所に出るとドライ…

くるねなつが

ふうんわりしたところから始めようとおもい題材はとくにさだめずかきはじめ、もじをふうんわりうかべておく。あまり地にあしのついたきぶんでもなくたゆたってとらえどころのない昼さがりのこと、そろそろくるねなつが、と受容のようなきもちになった。なつ…

眠る

ながらく不眠のわたしですが、このたび過眠にジョブチェンジしたかもしれない。 昨日は正午頃帰宅し、風呂とご飯の時間を除けば他は眠り続けた。 18時間ほどは寝ていると思う。 このぐらいでは過眠とはいわないのかな、よくわからないけれど眠い。

生きるのに必要な些細な出来事

わらえるものをわらえるままにしておく。 笑えると思っていたものがあまり面白くなくなったり、見るたびに悲しくなったり、心が消費したりしまうことはあった。 部屋の中は熱されていない、そしてまだ新鮮な朝の空気で満たされていた。冷たい湧き水みたいな…

やわらかい春の陽差しが冬を殺した

やわらかい春の陽差しが冬を殺した。 朝8時の駅のホームの、黄色い線の内側に立ち線路の向こうの、宙に浮かんで見える巨大なスクリーンに映し出された、風邪薬のCMの女優が咳をして紫色の、とげとげした粒が気味悪く笑っているのを意味もなく、眺め体を支…

理想の町はここ(頭)にある

今週のお題「好きな街」 僕が考えた最強の町 時間をかけて作ったけれど、この町の良さは伝わらないだろうなと客観視してしまった。やってみるとかなり面白かったので、今度はもっと詳細に作ってみたい。