2023-01-01から1年間の記事一覧

おもしろいこととは何か?私のポテンシャルに耐えられる者はいつでも電話をかけてくればいい

おもしろさとは何か、ということなのだった、結局。 私はその答えを求めている、心の底から、とても強く。 私は面白いことが好きで、そして、おもしろくないことが全然すきではない。 スパティフィラムのすべての茎が、葉が、またうなだれ、落ち込み、鉢にべ…

年末の準備に追われる中、忙しい日々を描いた物語

年末年始の準備に追われていた。 クリスマスプレゼントを考えていたわけではないし、おせち料理を予約していたわけでもなく、ただ仕事に追われており、命令されるがままに、なかまたちが使う資料を、斧で仏像を削り出す形で、がりがりばさばさと作成し、リソ…

未だ風邪と共にありぬ

風邪が治らない。 なつかしい風邪が治らず、私はベッドに潜り込む。 1,2年ぶり。 具合が悪くなってくると部屋が暗くなる。すべての光の強さが3割ほど弱くなる。視界が暗くなり、どうしても部屋が明るくならない。なつかしい症状だと私は思う。風邪の現象…

『壁に囲まれた町と、その壁』

村上春樹『僕たちが超えられない壁とその壁』を読んだ。 違ったかもしれない。『僕たちの町とその壁』だったかもしれない。 本棚にその本がある。『町と、それを囲む壁』だったかもしれない。『町および、僕たちの壁』だったか。 とにかくそういうタイトルの…

日記

いわゆる水垢というやつは、汚くないということがわかった。 水の中に含まれているカルシウムやマグネシウムが白く固まったものが水垢の正体なので、それは石のようなものであると、私は考える。 しかし、ぬめりは汚いものであるということがわかった。 水回…

風邪をひいて

喉がいがいがして腫れており、一定時間が経つと唾が呑み込めなくて涙が出てくる。しかし熱・鼻水・咳・関節痛などの諸症状が無く、まったく風邪っぽくは無いので、胸を張って風邪をひいたと言えない。だが私は風邪をひいている。私にしか分からない風邪の波…

秋が終わって冬

思慮深い秋が音もなく去る。 ほとんどの時間をベッドの上で過ごした。毛糸のズボンを二枚重ねて履き、Tシャツと半袖のサマーパジャマと冬用の分厚いパジャマを重ね着していた。それなら部屋の温度が10℃を切っても耐えられる。深夜になり、更に気温が低くな…

今週のお題「最近飲んでいるもの」

今週のお題「最近飲んでいるもの」 暑い。パンツ一丁で過ごしている。汗がしたたっている。生きている。 サッカー場が燃えている。火炎筒から炎が吹きあがる。巨大ビジョンが爆発する。観客は皆立ち上がり歌う。タオルを振り回す。私も振り回す。何が何やら…

あたたかいズボンが欲しい

あたたかいズボンが欲しい、私の部屋は凍えるような冷気で満ちている、まるで棺の中のように……肉体的な欲求を感じる時、いつもファーブルのことを思い出す。昆虫記を書いたあのファーブルのことだが、私が思い出す彼はマンガ絵の青年であり、彼は貧乏だった…

すこし話したいこと

すごく話したいわけではないが、すこし話したいこと。 失くしものは、探すとみつからない。 探すとみつからないので、探さずに放っておくと急に出てくる。 ものを探す、という人間のモードは、視野を狭めるみたいだ。 岡目八目という言葉もある。 当事者より…

蜘蛛は去った。彼らは春の終わり頃から姿を見せはじめ、夏には部屋を闊歩するようになり、秋になると消えてしまう。死骸のひとつも残さず、最初からいなかったかのように、綺麗さっぱり姿を消す。冬になるとやってくる、白鳥と似ている、と思い、ネットで調…

日記

サプライズバースデーをした。 サッカーの観戦をした。優勝した。 バグダット・カフェを見た。たった今見終わったばかりなので吐きそうだ。久々に映画を観て、巨大な感情に衝き動かされ、吐きそうになっている。実にひさしぶりだ。以下ネタバレを含む。『バ…

おれを褒めちぎる日

今日はしんどみが溢れ、頭が熱を持ち、心臓が変拍子を奏でるので、そこで危機感を覚えたので、俺は俺を褒めちぎる日を制定した。今日がその日だ。吉日。 俺たちは俺たちを褒めちぎる日を制定すべきだ。誰にでもその日は必要なのだ。己が己を見つめる機会を持…

そういうことがはなしたい

OJTをしている。ずっとOJTをしている気がする。 この間までは新卒の女の子をOJTしていた。物覚えがよく、理解も早く、話していても嫌味のない、すばらしい人材だった。もう少し挨拶や、お礼や相槌などが出来るようになれば、どこに出しても恥ずかしくない社…

黙祷

誰かが死んだらしい。教師がその人の名前を告げた。知らない人の名前。目を閉じて祈りなさいと教えられる。しかし祈るとは一体何をすることなのか。名前しか知らない人に、一体何を祈ればいいのか。目を閉じても心の中にはどんな言葉もない。何をした人なの…

何も間違わなかった。

深夜2時。羽毛布団を丸めた。ビニール紐で縛った。おそらく外は秋の冷気が満ちているだろう。からし色のコーチジャケットを羽織った。下は薄いジョガーパンツだ。寒いかもしれない。しかし楽な格好の方がよい。なにしろ長時間待つことになる。鏡の前に立っ…

なんなんだろう、これは

昨晩は睡眠薬を飲んで寝た。寝つきが悪かったからだ。寝ようと思うと様々な考えが頭をよぎり、わくわくしたり、興奮したりする。その状態になると朝まで眠れない。物心ついた頃からずっとそうだったから、「今日は眠れない日」ということがすぐ分かる。睡眠…

競馬場で本を読む日

小学生の頃、一度だけ競馬場に行ったことがある。 たしか東北にある競馬場で、獣臭かったことを覚えている。 競輪場は父に連れられて何度も行ったし、大人になり東京に来てからは社会見学で競艇場に何度も足を運んだ。 競馬場の経験がやや不足しているように…

本当に好きなこと

ウメハラさんの講演の動画を見た。 彼は日本ではじめてプロゲーマーになった人だった。 人生について、というようなテーマだったように思う。 好きなことをやりなさい、という結論だったように思う。 好きなこと、に対する解像度が非常に高かったので、ぼく…

いなふいなふ

午前八時に目覚めた。 眠かった。すこし寒かったのでマイクロファイバー毛布がぬくかった。くしゃみが出た。 ぼくは何か重要なことを忘れているような気持ちになって寝返りを打った。 それはもやもやと人の形をしていた。なにかの物語のワンシーンが再生され…

激しい怒りに我を忘れて

今日は激しい怒りを感じて我を忘れているので、ややパッショナブルな文章になってしまうことを自らに許し、こうしていつものように机の前にあぐらをかいてふてぶてしく(あたたかく、ほがらかに)文章を打っている俺様、ぼく、わたし、そういえば今日は一人…

古いスーツ

シャツを捨てた。 白いシャツと、白いシャツだ。 ごみ箱の中に丸まっているそれらは、不吉なもののように見えた。 ハンガーラックにいつまでも吊るしてある古いスーツ。 深いネイビー色のそれを取り上げる。肩や首のあたりに、うすくほこりが積もっている。…

自信がない日

今日はなんだか自信がない日。 何に対して自信がないのかよくわからないけれど自信がない。臆病になっている感じ。消極的になっている感じ。洞窟の奥に居たい感じ。雨の音を聞いていたい感じ。 こういう日は何をやってもうまくいかないような気がする。レジ…

笑いと宇宙

明日がようやく休日なので精神がふわついている。 まことに遺憾なことである。休日というだけで乱れてしまうほどの脆弱な精神よ。 やりたいことはたくさんあるのにyoutubeを見てしまう。ノブロックTVを見てしまう。とても面白い。トータルテンボスさんの10…

電話をかけ続ける

電話をかけ続ける。20分に一度、電話をかける。 かける相手はばらばらで、相手はぼくのことを良く知らない。 ぼくも相手をよく知らない。 しかし、ぼくには伝えるべきことがある。聞かなければならないことがある。 自分のために作った台本を読む。電話越…

ひかりのさす方へ

夜の蝶という言葉がある。水商売の人達を差す言葉だが、夜の蝶って大体、蛾だ。 蝶はきれいな模様をしているが、蛾は毒々しい気持ち悪い模様をしている。 なぜそうなったんだろう。 ぼくは蛾について調べた。 今日、特に気になったのがスカシバという種類だ…

あたまがとがる日記

ミジンコは、恐怖を感じると頭がとがるらしい。 とがったところであまり役には立たないみたいだ。 しかし、とがるのだという。 知らなかった。 かわいいなと思った。一体何をしているんだ、と思った。そんなの意味無いよ、と思った。 しかし、ミジンコにとっ…

ゴリラ

ゆで卵を作ろうと思い冷蔵庫の卵をつまんだ瞬間割れた。 ぼくはゴリラだ。鍛えすぎていつの間にか握力が500kgになったに違いない。 割れた卵をどうしたらよいものかわたわたしたのち、とりあえず他の卵を五個つかんでお湯が沸いている鍋の中に入れようと思っ…

言葉のちから

「ばか」と言われるとムカッとする。「すごいね!」と言われるとやったーとなる。 言葉の力である。 ぼくのあたまの中は言葉でいっぱいである。 自分の言葉も、他人の言葉も、本で読んだ言葉も、動画で聴いた言葉も。 さまざまなことばが渦を巻いている。 観…

ぬるま湯い日記

なんか一瞬、秋のにおいがして宇宙の感じがした。 秋のにおいはさんまを想起させた。それから石油と薄い排気ガスの匂いが際立った。 襟巻を想起した。ぼくは今年も襟巻をして歩くのだろう。襟巻は好きだ。襟巻をしている人も結構好きだ。でもねじねじはあま…