夏が大きく振りかぶって、投げた。36度炎天下。常識を奪う熱気が押し寄せた。ふりそそぐ光、反射するソーラー・レイ、また光線がゴースト・フレアとなって拡散して、輝いて輪郭を失う物体の白、獣臭漂ういつもの夏がまたやってきた。生と死と混濁した意識が…

ある種の人間は、ひとつの真理に辿り着く。それは、最終、健康で生きてればいんじゃねって、そういう辺り。僕もそう思う。たぶん、死を実感した人は、そう思うんだろうなって、飲み屋で泣きながら死んだ人の話をしていた人を見て思った。それはそうと、生ま…

色々なことをして生きているし色々なことを考えているし、それをなんか書いておきたい気持ちはあるものの書いてない。 書いてなくても困らないし迷惑にもならない。でもなんとなくもったいないなあという気持ちはある。 それで、ひも状のグミがごちゃごちゃ…

当たり前だと思っていて、改めて考えたこともない対象について、丁寧な説明を聴いたりすると、ぼくは感動する。 らくだって知ってる？ 馬のように大きな、砂漠に住んでいる、こぶのある動物。と、その人が言った時、ぼくの中の眠たげな顔のらくだは、きちん…