日曜日 十日目

 姉が米を買いに行くのでついてきてくれと言う。
 ドラッグストアの米が安いらしい。
 姉が大きな花柄のマフラーをくれた。僕はそれを首に巻いた。
 5kgの袋を肩に担いで帰宅した。
 僕は一日中花柄のマフラーを巻くことにした。
 
 自転車で往復40キロ走った。
 川沿いの道だ。行きは強い向かい風だった。ペダルを回してもほんの少ししか前に進まない。風の音がとてつもなくうるさい。
 何度か草むらに座って電子煙草を吸いながら川を見た。
 帰り道は追い風だった。時速30キロ程度で巡行できたと思う。ものすごく快適で、ものすごく速かった。
 
 帰宅してyoutubeを見た。
 見る予定は無かったのだが、ご飯を食べるついでにちょっと流していたら止まらなくなった。youtubeには視聴者を無思考にさせ認知能力を奪う魔力がある。集中しているわけではなく、慣性が大きすぎる。広い川みたいだ。
 
 youtubeを見ながら読書をした。
 少し進んだ。
 
 youtubeを見ながら筋トレをした。
 少し鍛えられた。
 
 ひゃくえむ。というアニメ映画を観た。面白かった。
 久々に自分は足が遅かったということを思い出した。
 走らされるのは大嫌いだけれど走るのはすこし好きだ。
 あの頃は部活より大切なことがあった。
 
 自転車に乗っている時、楽しかった。
 帰宅して読書の途中で空がまだ明るかった時、うれしかった。