クリスマスリバー

クリスマス特別企画をする。

レンタル自転車で多摩川を遡れるだけ遡ろうの回。

13時に出発した。

晴れていて気持ちがいい。

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多摩川に着いてイヤホンでAmazonミュージックを聴いたら閃光のハサウェイのあの曲が流れて始まったなと思った。


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橋と道が近過ぎて面白い。


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スケボーをしている少年とすれ違ったとき、少年がぼくを見上げながら、パパに言った。

弱虫ペダルの人に似てる……

御堂筋くんかな。ぼくはそんなに危機迫った顔だったかな。


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道が無いのと、行き止まりなのとは、ちがうなあ。

 

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ブランチというにはあまりに庶民的なラーメンチャーハンをいただく。なんでもうまい。


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折り返しまであと少し。

日が暮れた。寒い。

ファミマに寄ったら店員が入り口で空を見上げていた。

サンタ探してんのかなと思った。

手袋を買った。

 

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折り返し地点の青梅駅に着いた。

17時頃。

尻が破けた。

ここまででレンタル自転車を3台替えている。


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暗いところの暗さが写真で伝えられない。


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ずっと真っ暗だった。暗いのは大好きだが、襲われるのではないかという怖さはずっとある。


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景色を撮りたいけどたまピーが怖すぎる。

そこら中でビニールをガサガサする音がする。

たまピーの家は結構見えている。青いブルーシートはよく目立つ。

でも、隠してある家も多いのだろう。

少なくとも荒ピーは土手から見えない場所に上手く建てている。

 

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温泉タイム。あたたまる。

露天風呂にて、中学生のような男子が2人近くにいて、一方の男の子のほうがものすごく先輩風を吹かせて、大人びた口調で大人びたお話をしていた。たぶん中卒で働いている二人なんだろうなと話の内容で理解した。彼らは19歳くらいの先輩のことを「いい大人」と呼んで軽蔑していたけれど、なんというのだろうな、複雑な気持ちになる。彼らは正しい。間違ったことは言っていない。19歳の先輩は君たちから見たらいい大人で、君の家で君のおかんといちゃついたりして、それはたしかにきもいよなとぼくも思う。でもそれは彼が19歳だからではないとぼくは思う。そういう人は50歳になってもそういうことをする。

21時に温泉を出る。

 

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22時50分。4台目の自転車が必要になった。

走行距離が長過ぎて充電が切れるからだ。

お尻の替えもほしい。お尻が張り裂けそうだ。

疲れてはいない。足も平気だ。でもお尻がハンパじゃなく痛い。もう痛すぎて自転車に座りたくないから、レンタサイクルの横でコーンポタージュ飲みながらずっと立ってる。不審者だ。

 

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PayPayの残金が足りないのでレンタル出来なかった。歩いて帰ることになった。Googleマップで調べたら徒歩10キロだった。2時間かかる。でも10キロなら大丈夫だ。むしろここから歩きっていうのはあり寄りのありだ。夜道をのんびり行こう。

ミニストップで貼るカイロを買って煙草を吸っていた時、クリスマスが終わるのをはじめて見た。クリスマスは10秒で片付けられた。23時29分の事。

 

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2時34分、帰宅した。寒いし疲れたし、きちんと10km歩いたので今度こそ足が痛い。ドンキでサラミとチョコを買って食べながら歩いた。夜飯を食べていないので腹が減りすぎている。お尻が痛すぎる。パジャマに着替えてお尻を触ってみたら明らかに腫れている。お猿さんのようだ。笑えてきた。そして涙が出てきた。これは一体なんなんだ。クリスマスは終わっていた。メリークリスマスって言い忘れていた。サンタあばよ。これがクリスマスってどういうことなんだ。わからないけど、寒い、痛い、疲れた、その上レンタル自転車でお金もたくさん取られた、とよくないことばかり印象に残っているけれどぼくはたしかに多摩川のうつくしさを全身に浴びて、そして心を入れ替えた。

 

 ぼくの住んでいる杉並から青梅まで、マップで調べてみたら大体44キロだった。往復だから90kmくらい自転車+徒歩で移動した。そりゃお尻が張り裂けもするだろうと自分で思った。

 多摩川に行ったのは、電車から見えた川があまりにも美しかったからだ。京王線だったと思うけれど、聖蹟桜ヶ丘に向かう時の車窓から見える多摩川は、とても味のある曲がりくねり方をしていて、一目ぼれした。いつか行こうと思ったままになっていたけれど、訪れてみてよかったと思う。ぼくは荒川沿いに何年も住んでいたけれど、多摩川の方が好きだ。多摩川は川本体が細く、川幅の中に砂地やすすきの原が多く存在していて表情が豊かで、親密で、自由度が高い。川のすぐ近くまで遊びに行けるのもすばらしいと思う。今度住むなら多摩川沿いにしようかなと本気で考えるくらいには、気に入っている。また遊びに行こうと思う。

 多摩川上流は、着いた頃にはもう夜で、川が見えなかった。青梅くらいまでいくと多摩川もすごく細くなっていて存在感はほとんどなくなる。機会があれば源流までいってみたいなあと思うけれど、行くなら夏かしら。

 疲れた。体が痛すぎる。はあはあ。もう3時だ。無理だ。ぼくは寝る。

 

おわり