満ちている

 今日は特に何も書けない日だ。
 自分自身に対して、自分自身が自意識過剰になっているような感じがして、そわそわしている。
 窓の外が白み始めた。
 27℃に設定したエアコンは先ほどから稼働を止め部屋の中は蒸し暑くなっている。
 特に書きたいことがあるような一日でもなかった。
 しかし、不足があったのかというとそうでもなく、むしろ充足していた。
 けれどそれでも、その充足を書きたいかどうかは、また別の問題。
 帰宅してから絵を描いた。絵を描くことはたのしい。
 いつものように気を失うようにして眠り、目覚めると空腹で、近所のラーメン屋で冷やし中華をすする。
 そのラーメン屋にはいつも独特なうれしさがある。まるで現実ではない場所にいるような気がする。
 久しぶりに何本かアニメを見た。とても面白いアニメばかりだった。そのため読書があまりはかどらなかった。コンビニで何枚か書類のコピーもするつもりだったけれど、結局そんな野暮用は後回しとした。
 アニメを見ることは、重要事項であると思う。
 もし大人になってアニメもゲームもしなくなったら、その時はきっとつまらない人生になっているんだろう。あの頃なりたくなかった大人には、そうやってなっていくんだろう。
 今日は特に人との関りがあったわけではなく、静かな一日となる。
 それでもたくさんの気持ちが創作物と共にあった。
 これほど豊かで満ちた一日もめずらしい。