すべてが青に、深い青に

 日本は休日だった。ぼくは仕事だった。電車にはあまり人が乗って来なかったから、がらんとしていた。陽射しばかり強くて人がいないから、悪夢みたいだった。砂の女を読んだ時に見えた光でした。

 とても眠かった。昨晩はあまり眠れなかった。遅番から朝番へのシフトは、いつも必ずリズムが崩れる。医者に大丈夫と告げた直後ではあるものの、錠剤を割って飲んだ。まったく効かなかった。ぼくほどの不眠ともなると、睡眠薬が効かないことにさえ慣れていた。こういうときは打つ手がないから諦めるしかない。諦めたらそこで試合終了だけど、諦める勇気がない人間には次がありませんでした。

 会社にはコビッドで休んでいた上司が出勤してきた。とても元気そうだった。軽傷だったらしい。といっても苦しかったろうが、それを表に出さない人だった。仕事はとても楽だった。昼休みに外に出ると、陽射しを浴びただけで眩暈がした。冷やしざるらーめんを食べた。ほぼ毎日これを食べています。

 愛玩という言葉・概念自体が気持ち悪いのだと思った。ペットはそういう意味だから、ペットとか愛玩動物という言葉・概念がキモい。犬はペットじゃなく家族だ! というノリもお寒いけれど、そっちの言い方のほうがかなりマシだと思う。対等な関係、平等、ってどういうものだろう。生まれながらにして全然違うものなのに、どうして同じ設定になったりすると思ったんだろう? 眠過ぎてもう書けない。