2日目 自主的な行方不明

 17時に家を出た。秋葉原に着。ヨドバシで1時間。オリエントスター1964に心奪われる。素晴らしい。元上司Kが合流。ヨドバシを再散策。ぼくは飽きている。その後、大人な個室居酒屋で食う飲むの静かな宴。ぼくも上司も衰えた、とは言うものの今夜は帰らない覚悟を既に決めている。老いてるんだか若いんだか。2件目を探して秋葉をぶらつく。ポケットにいっぱいのコンカフェチラシ。メイドさんは明らかに少なくなっている。事情を23時の路上の淑女に尋ねてみると、今日は緑のおじさんがたくさん来てたよ、との事。なんだか探偵になったようなぼくである。秋葉もそういう時期なんだろう。摘発に次ぐ摘発。夜でも暑いし。結局暗がりで缶コーヒーを2人で飲む。蒸し暑い月の下、ネオンだけが遠く路上を照らしている。山手線で池袋へ、外黒さんが教えてくれた店に行くと言われるが、身に覚えがない。元上司の後をついていくと何のことはない、オーセンティックバーである。たしかに紹介した記憶はある。マティーニで乾杯。二杯目はバーテンにおすすめを聞いてセックスオンザビーチ。とびきり甘くてフルーティーなカクテルだった。三杯目はマルガリータ。濃いめでグレープフルーツ。店を出て池袋をぶらつき解散。元上司はホテルに泊まると言うので、ぼくは帰りますと告げると笑われた。深夜2時。電車はない。どこをどう通ったのか、気がつくと帰宅している。深夜四時。いつもの酒の話である。