会社の同僚に誕生日プレゼントをもらった。
この職場でこれ以上の勲章を得ることはないだろうと思われた。
ゲームクリアからのエンディングでトロフィーコンプリートです。
今の職場に所属したのが半年前で、ぼくに誕生日プレゼントをあげようと考えていてくれる人がいるという時点で、もう何もシナリオが残ってはいません。
仕事で得られるもの以上のものを獲得してしまいました。
GG。
姉の誕生日だったのでお台場へ行ってきた。
気温は35℃くらいあり、とてつもなく暑かった。
陽刺しの下に立つだけで眩暈がして歩けなくなった。
テレポート駅からタクシーで科学未来館へ向かい、3人でぶらぶら歩いた。
3Dシアターの星空はよかった。それからAKIRAの音響展示もよかった。
予約してあったイタリアンでお手軽なコースを食べたのだけれど、直前にみんなでたこ焼きをひと舟ずつ平らげていたのでピザなどが入らなくて笑ってしまった。
お台場の海が見えるレストランでスパークリングワインなどを飲みながらステーキを食べるなどしていると優雅な気持ちになってきた。
平日のお台場は平成を色濃く残していて妙にオラついた雰囲気をまとった人々を集合させ夜になると真っ黒なビーチに座り込む若者の影が延々と続いていた。
ぼくと姉は「おしゃれをし過ぎる人たちから感じるかわいそうな感じ、かなしみ」について話し合った。
よく生きているものだ。
みんな、よく生きているものだなと思う。
会社の同僚が音楽を作っている。
作品を聴かせていただいている。どの曲もとても出来がいい。素人離れしているなあとぼくは思う。
それは才能なんだろうか。あるいは時間のかけ方の問題なんだろうか。それとも愛の多寡なのだろうか。どうしたら人間はある種の技術を素早く向上させることができるのだろう?
ぼくは会社のソファーにだらしなく座りながらイヤホンで音楽を聴いている。
そして作品について考えている。
作品を作るということは、すごいことだとぼくは思う。
ぼくも作品を作らなければならないと思う。