状況・精神状態

色々な精神状態で書く試み。

現在はお昼休みである。今日は気分が重いので食堂には行かないこととする。食堂には種々様々な人間がおり、なんか疲れるので元気な時にしか行かない。元気な時に行ってもあまりご飯の味が分からない。集団の中にいるとエネルギーがすり減る。これはぼくがあまり喫茶店に行かない理由でもあるし、対人恐怖的な側面の現れでもある。生きづらいと言えば生きづらいのだけれど、大丈夫なときは大丈夫なので対応は放置されている。その時々の状況・精神状態によって行動をアジャストしていく他ない。ぼくには対人恐怖に対応する器官が不足しているのだから仕方ない。ある種の感情を人より過剰に受け取ってしまうことは、脳のユニークな特性である。それは個性と密接に関係している。ぼくの個性は、特に個性的というわけではないんだけれども。

さっきは少しミスを犯して焦ってしまった。すぐにリカバリできたので良かったけれど、小さなミスが大波乱を巻き起こすことは良くあることなので気をつけたい。気をつけてもミスは起こるにせよ。

平和な毎日がやってくればいいなと思うと同時に、平和な毎日を恐れてもいるなと思う。

 

ここからは電車の中で書いている。

同僚とアフターファイブの茶をしばきあげ、遅めの電車の中で胃がもいもいしている。カフェインをとると胃がもいもいする。ロイヤルミルクティーでさえこうなのだから、コーヒーなどを飲むとフラジャイルな胃は破壊される。今日も電車には老若男女種々様々な人間がいる。輝度の低い蛍光灯の下、誰かからバニラのにおいがしている。足が細長い人もいるし、手に紙袋を下げている人もいる。なんとなく弛緩した空気の中、網棚に置いた鞄からライターがぽーんと飛び出して床で弾んだ。ぼくはしゃがんでそれを手に取り、鞄の中に戻してチャックを固く閉じた。どこからかブルーハワイのにおいがしている。誰かが咳き込む。窓の外を暗闇が流れる。

ぼくはリア充だけど、陰キャコミュ障おじさんだ、ということに突然気がついた。このふたつの要素は同時に存在していてもいいんだ。ということは、陽キャコミュ強でも非リア充だという状態は充分に考えられることだ。いや、ぼくはリア充ではない。ぼくの状態を正しく現すなら「イベントが渋滞している」だ。とにかく種々様々なイベントが押し合いへし合いして迫ってきているだけだ。充実しているのではなく、余裕がないだけだ。そしてこの状況をぼくは過去に願ったことがある。孤独を感じられた頃に。

昨晩、とても久しぶりに小説を少し読んだ。気持ちよい。

ツムツムのハートがたくさん送られてくる。ツムツムをやっている人はIQが低い人に見える。完全な偏見なんだけど、でも、ツムツムをやっているぼくはきっとIQが低い。そういえばずっと前、電車の中でツムツムをしているおばあちゃんを見たことがある。スマホを持って優先席でツムツムをする白髪のおばあちゃん。あの時のツムツムはなにか特別な感じがした。